AMD(Answering Machine Detection:留守番電話検出)とは、コールセンターなどの自動発信システムにおいて、電話に応答した相手が「生身の人間」か「留守番電話」かを自動で判別する技術です。主にアウトバウンドコール(外向きの自動発信)の場面で活用されます。
判別方法は主に3つあります。
音声パターンによる判定ロジックは、海外の慣習に基づいて作成されているケースが多いため、日本での留守番電話ではうまく動作しないことがあります。
2つ目はAIによる文脈解析です。通話冒頭の発話をリアルタイムで音声認識・文字起こしし、「留守番電話」「録音」「ガイダンス」などのキーワードや発話の文脈をもとに判別します。近年ではAI技術の進展により、従来手法と比べて大幅に精度が向上しており、条件によっては90%台の高い判定精度を実現するシステムも登場しています。
3つ目はDTMF(プッシュ操作)による確認です。「担当者と繋がる場合は1を押してください」と案内し、プッシュ操作が行われるかどうかで人間かどうかを判定する方法です。
運用上の留意点として、判別処理には通常1〜3秒程度のタイムラグが発生するため、相手が応答してからオペレーターに接続されるまでの間に無音が生じることがあります。また、人間の丁寧で長い挨拶を留守電と誤判定したり、短い留守番電話ガイダンスを人間と誤認するケースもあるため、設定やチューニングによって精度と応答速度のバランスを取ることが重要です。