用語集

HLS

HLSは「HTTP Live Streaming」の略称で、Apple社が独自に開発した、動画をストリーミング配信するためのプロトコルです。動画ファイルをHTTPファイルに細かく分割して、HTTPプロトコルを使用して配信します。そして各デバイスがこれらのHTTPファイルを読み込むことで、動画として再生できるという仕組みです。ライブ配信・オンデマンド配信のいずれにも使用されています。

HLSはHTTPで実現されており、一般的なWebを閲覧できる環境であればどのデバイスでも動画を視聴できます。特殊なサーバーやソフトウェアが必要となるストリーミングプロトコルと比較して、実装が簡単というメリットがあります。またHLSではユーザーの通信状況に応じて動的にビットレートを調整できるため、各々のネットワーク状況に合わせた品質の動画を提供できます。ネットワークが安定せずとも、途切れずに再生可能な点も特徴として挙げられるでしょう。

そのほか、HTTPSの使用によりデータを暗号化できるという特長もあります。ストリーミング中のデータが第三者に盗まれるリスクを最小限に抑えられ、安全な通信を実現します。

コミュニケーションAPIサービス
「Vonage」のご紹介

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Vonageは、電話やSMS・ビデオ・チャット・SNSなど、さまざまなコミュニケーションチャネルをWeb・モバイルアプリケーションやビジネスへ組み込めるクラウドAPIサービスです。自動電話発信や電話転送、対話型IVR、自動SMS通知や二要素認証など、多岐にわたるサービスを実現できます。

Vonage Video API

Vonage Video APIは、ブラウザやモバイルアプリ、PCアプリ上で動作するビデオ通話機能を実装できるAPIです。画面共有や画面録画などの機能が標準で備わっているほか、リアルタイムの文字起こしなどニーズに応じて柔軟に機能を追加実装できます。

またVonage Video APIの特徴として、大規模ライブ配信が行えるという点も挙げられます。リアルタイムで最大15,000人の参加者に対応できるほか、HLSを介して無制限の数の視聴者にリーチしてライブオーディエンスを拡大することも可能です。1秒未満の遅延でのブロードキャストが行えるため、ライブ配信プラットフォームとしても活用できます。

Vonage Video APIの魅力は、既存のアプリケーションに依存しないビデオ通話を実装できる点にあります。たとえば市販のビデオアプリケーションで通話する場合、互いに同じアプリケーションをあらかじめ用意しておかなくてはなりません。

しかし Vonage Video API なら既存のWebサイトにビデオ機能を組み込めるうえ、それがブラウザ上で動作するため、顧客側にアプリケーションを導入してもらう手間が省けます。

また Vonageでは、さまざまな機能をフルカスタマイズ可能なVonage Video APIと、ローコードでビデオ通話機能を実装できる Vonage Video Expressの2種類が用意されています。企業の状況やニーズにあわせて選べるため、スムーズな開発が期待できるでしょう。