用語集
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DTMFとは「Dual-Tone Multi-Frequency」の略称で、電話機のボタンに割り振られている発信音、およびその発信音を信号として伝達する方式のことを指します。電話をかける際、電話機の数字ボタンを押すごとに聞こえる「ピ、ポ、パ」という音がDTMFの発信音です。ボタンを押して操作することから「プッシュ信号」とも呼ばれています。
DTMFでは、高音と低音でそれぞれ4種類ずつ特定の周波数が決められています。そのうち高音から1種類、低音から1種類を選択して同時に鳴らすことで電話機の各ボタンを表現しています。この発信音を信号として伝達することで電話を接続したり、留守番電話システムを遠隔操作したりできるのです。
またDTMFによって、接続先の自動応答装置への情報提供も可能となっています。身近な例として挙げられるのはコールセンターへの問い合わせです。問い合わせ内容に応じた窓口に案内するために、人工音声から番号入力を求められたという経験をお持ちの方も多いでしょう。それもDTMFによって実現している機能と言えます。
なおDTMFでは仕様上、高音4種類×低音4種類の計16種類の符号を表現できるため、「0~9」までの数字と「*」「#」の記号、「A~D」のアルファベットを伝達できます。ただし一般的な電話機では0~9と記号のボタンしかないため、A~Dは使われていません。
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