用語集

WebRTC

WebRTCは「Web Real-Time Communication」の略称で、Webブラウザ間におけるリアルタイム通信を実現する技術です。データ、音声、映像ストリームをP2P(Peer To Peer)方式でやり取りしたり、ブラウザからマイクやカメラといったデバイスへアクセスしたりといったことができます。WebRTCを活用している代表的なものとしては、Web会議などで用いられるビデオチャットが挙げられます。

WebRTCは現在利用されているほとんどのブラウザでサポートされているため、パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットなどでもWebRTCを用いた音声通話やビデオ会議のアプリケーションを実行できます。デバイスを選ばずにコミュニケーションを行えるという点も、テレワークが一般化した昨今の潮流に適していると言えるでしょう。

ただし注意しなければならない点もあります。WebRTCが基本としているP2Pはデバイス同士が直接データをやり取りする方式であるため、接続数が増えると各デバイスのエンコードのリソース消費が激しくなり、リアルタイムでの処理が難しくなるのです。具体的には4台以上のデバイス間で通信しようとすると、各デバイスの負荷が高くなりすぎて実用的ではなくなってしまいます。

WebRTCで多拠点接続を実現するには、SFU(Selective Forwarding Unit)というサーバーを補助機能として利用する必要があります。CPaaSにはSFUを含めたWebRTCを効率的に管理するための機能や、ブラウザでWebRTCを簡単に実装するためのJavaScript SDKなども内包されているため、WebRTCを用いた機能を開発する際はCPaaSを利用するのがよいでしょう。

コミュニケーションAPIサービス
「Vonage」のご紹介

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Vonageは、電話やSMS・ビデオ・チャット・SNSなど、さまざまなコミュニケーションチャネルをWeb・モバイルアプリケーションやビジネスへ組み込めるクラウドAPIサービスです。自動電話発信や電話転送、対話型IVR、自動SMS通知や二要素認証など、多岐にわたるサービスを実現できます。

Vonage Video API

Vonage Video APIは、ブラウザやモバイルアプリ、PCアプリ上で動作するビデオ通話機能を実装できるAPIです。画面共有や画面録画などの機能が標準で備わっているほか、リアルタイムの文字起こしなどニーズに応じて柔軟に機能を追加実装できます。

また25名までの双方向ビデオ通話が行えるほか、大規模ライブ配信も可能です。1秒未満の遅延でのブロードキャストが行えるため、ライブ配信プラットフォームとしても活用できます。

Vonage Video APIの魅力は、既存のアプリケーションに依存しないビデオ通話を実装できる点にあります。たとえば市販のビデオアプリケーションで通話する場合、互いに同じアプリケーションをあらかじめ用意しておかなくてはなりません。

しかし Vonage Video API なら既存のWebサイトにビデオ機能を組み込めるうえ、それがブラウザ上で動作するため、顧客側にアプリケーションを導入してもらう手間が省けます。

また Vonageでは、さまざまな機能をフルカスタマイズ可能なVonage Video APIと、ローコードでビデオ通話機能を実装できる Vonage Video Expressの2種類が用意されています。企業の状況やニーズにあわせて選べるため、スムーズな開発が期待できるでしょう。