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    RCSとプラスメッセージの違いとは?SMSとの関係や機能を徹底解説

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    公開日:

    KDDIウェブコミュニケーションズ

    RCSとプラスメッセージの違いとは?SMSとの関係や機能を徹底解説

    この記事でわかること

    • RCSとプラスメッセージの根本的な違い
    • SMSを含めた3つのサービスの関係性
    • 文字数や画像送信など機能面での比較
    • 法人利用における到達率や料金体系の違い
    • 自社の目的に合った最適なサービスの選び方

    スマートフォン向けメッセージとして注目されるRCSと、国内キャリアが提供するプラスメッセージの違いについて、SMSとの関係を交えて解説します。プラスメッセージはRCS規格をベースに日本の通信3社が開発したサービスであり、両者は全くの別物ではありません。本記事を読むことで、各機能の特徴やビジネス利用時のメリットが明確になり、マーケティングや顧客通知など、自社の目的に最適な配信手段を選ぶための基準が得られます。

    RCS・プラスメッセージ・SMSの基本をおさらい

    RCS・プラスメッセージ・SMS の基本をおさらい 法人

    法人ビジネスにおける顧客とのコミュニケーション手段として、メッセージングサービスの活用は欠かせない要素となっています。そのなかでもよく耳にする「RCS」「プラスメッセージ」「SMS」は、それぞれ異なる特徴と役割を持っています。自社のビジネスに最適な手段を選択するためには、まずは各サービスの基本概念とそれぞれの違いを正確に把握することが重要です。ここでは、各サービスの基本的な仕組みと関係性について整理して紐解いていきます。

    RCSとプラスメッセージはどう違うのか?

    RCS(Rich Communication Services)とプラスメッセージは、しばしば混同されがちですが、厳密には異なる概念を指す言葉です。

    RCSは、世界のモバイル通信事業者などで構成される業界団体であるGSMAが定めた、次世代のメッセージングサービスの「国際標準規格」です。従来のテキスト中心のメッセージングから進化し、長文のテキストや高解像度の画像、動画ファイルの送受信、さらには既読確認やグループチャットなど、リッチなコミュニケーションを実現できます。

    一方のプラスメッセージ(+メッセージ)は、このRCSの規格に準拠する形で、日本国内の大手通信キャリア(株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社)が共同で開発・提供している「具体的なサービス名称」です。つまり、RCSという世界的な技術規格を採用して、日本のユーザー向けに最適化されたアプリケーションがプラスメッセージであると理解できます。

    法人が顧客へメッセージを配信する際、日本国内のスマートフォンユーザーを主な対象とする場合は、プラスメッセージの利用を検討できます。ただし、現時点ではすべての端末に標準搭載されているわけではなく、アプリのインストール状況や通信キャリアの対応状況に依存する点に留意が必要です。

    SMSとの関係性と3つのサービスの位置づけ

    SMS(Short Message Service)は、携帯電話番号を宛先として短いテキストメッセージを送受信できる世界標準のサービスです。RCSやプラスメッセージが登場する前から広く普及しており、現在でもほとんどの携帯電話やスマートフォンで標準的に利用できます。

    これら3つの概念の関係性を整理すると、以下の表のようにまとめることができます。

    サービス・規格名 概要と位置づけ ビジネスにおける主な用途
    SMS 電話番号のみでテキストを送受信できる世界標準サービス。文字数に制限があるものの、端末への標準搭載率が非常に高い。 本人認証(ワンタイムパスワード)や重要な通知、予約の確認など、確実な到達が求められる用途。
    RCS GSMAが策定した次世代メッセージングの国際標準規格。リッチな表現が可能。 規格そのものであり、各国の通信事業者がこれに基づくサービスを展開する基盤となる。
    プラスメッセージ RCS規格に準拠し、日本の大手通信キャリアが提供するメッセージングアプリ。画像や動画、スタンプの送信が可能。 画像や動画を用いたプロモーション、双方向のカスタマーサポートなど、リッチな表現を活かしたマーケティング用途。

    法人ビジネスにおいて、顧客への通知や認証基盤を構築する際、SMSは依然として強力な手段として活用できます。特に、システムの自動化を推進する場面では、CPaaSの活用が有効です。CPaaS(読み方:シーパース)は「Communications Platform as a Service」の略称で、コミュニケーションに関するさまざまな機能を提供するクラウドサービスです。音声通話はもちろんSMSやビデオ会議、チャットボット、音声認識、IVR(音声応答システム)など、連携させられる機能は多岐にわたります。

    たとえば、Vonageや、Twilio®、InfobipといったCPaaSを利用することで、自社の業務システムとSMS送信サービス機能をAPIで連携できます。これにより、顧客の行動に合わせた自動メッセージ配信などを効率的に構築できます。なお、VonageにはRCSやプラスメッセージとのAPI連携はまだありません。そのため、画像や動画を用いたリッチなプロモーションを実施したい場合はプラスメッセージを、確実なテキスト通知や認証システムをAPIで連携して構築したい場合はVonageなどのCPaaSを通じたSMS送信サービス機能を活用するといったように、目的に応じた選択が可能です。

    機能・料金・到達率で比べるRCS・プラスメッセージ・SMS

    機能・料金・到達率で比べるRCS・プラスメッセージ・SMS

    法人ビジネスにおいて、顧客への通知やマーケティング配信を行う際、どの通信手段を選択するかは重要な課題です。ここでは、RCS、プラスメッセージ、SMSの3つの手段について、機能、料金、到達率の観点から詳しく比較します。

    送信できる文字数・メディアファイルの違い

    顧客に伝える情報量や表現方法は、選択するサービスによって大きく異なります。SMSはテキストのみの送信となり、全角最大70文字(機種や設定によっては複数セグメントの結合により最大670文字程度)を送信できます。一方、国内の通信キャリアが提供するプラスメッセージは、全角最大2730文字までの長文を送信できます。さらに、テキストだけでなく、画像や動画、ファイルなどのリッチなメディアコンテンツも送信できます。

    機能・項目 SMS RCS・プラスメッセージ
    最大送信文字数
    (全角)
    最大670文字  RCS:全角最大2,730文字〜3,192文字 
    プラスメッセージ:全角最大2,730文字
    対応メディア テキストのみ テキスト、画像、動画、スタンプ、ファイルなど
    グループチャット 不可 利用可能

    視覚的な訴求が必要なプロモーションにはRCSやプラスメッセージが適しており、シンプルなテキスト通知にはSMSを活用できます。

    ビジネス利用における到達率・開封率の差

    顧客への重要な通知において、メッセージが確実に届き、読まれることは非常に重要です。SMSは携帯電話番号を宛先とするため、端末の標準機能として受信でき、非常に高い到達率と開封率を維持できます。本人認証や重要なお知らせの通知手段として、SMSは確実性の高いコミュニケーションを実現できます。

    プラスメッセージやRCSも電話番号を宛先としますが、専用アプリのインストールや対応端末の利用が必要です。総務省の通信利用動向調査などのデータからもわかるように、スマートフォンの普及率は高いものの、すべての顧客が特定のアプリを利用しているとは限りません。そのため、ターゲット層の利用環境から最適な配信手段を選択することが求められます。

    法人向け料金体系の比較

    法人利用における料金体系は、SMSとRCS・プラスメッセージで異なります。SMSは一般的に送信数に応じた従量課金制が採用されています。RCSやプラスメッセージの法人向け配信サービスも、送信通数に応じた課金や、リッチコンテンツの配信に応じた料金プランが設定されています。

    自社のシステムから顧客へメッセージを自動配信する場合、通信機能をAPIで連携することが一般的です。前述のCPaaSを活用することで、SMS送信サービス機能を自社システムに効率よく組み込むことができます。

    法人が導入するならどれ?目的別の選び方

    法人が導入するならどれ?目的別の選び方

    法人ビジネスにおいて、顧客への連絡手段を最適化することは非常に重要です。メッセージングチャネルにはそれぞれ得意な領域があるため、自社の目的に合わせて適切なサービスを選択することが求められます。

    リッチな表現が必要なマーケティングにはプラスメッセージか?

    画像や動画を用いた視覚的なアピールや、顧客との双方向コミュニケーションを重視するマーケティング施策においては、プラスメッセージ(RCS)が適しています。

    プラスメッセージは、長文のテキストだけでなく、リッチなコンテンツやアクションボタンを送信できます。たとえば、新商品のキャンペーン案内や、カタログの送付、チャットボットを活用したカスタマーサポートなど、顧客のエンゲージメントを高める用途で活用できます。公式アカウントには認証マークが付与されるため、なりすましを防ぎ、顧客に安心感を提供できる点も大きなメリットです。

    ただし、プラスメッセージを利用するには、受信側が専用アプリをインストールしているか、対応端末を利用している必要があります。すべての顧客に必ず届くわけではない点には注意が求められます。

    確実な通知や認証にはSMSが選ばれる理由は?

    一方、顧客へ確実に情報を届けたい場合や、セキュリティが求められる本人認証には、SMSが最適です。

    SMSは電話番号のみでメッセージを送信でき、スマートフォンやフィーチャーフォンを問わず、標準搭載されている機能です。そのため、アプリのインストール状況に依存せず、非常に高い到達率と開封率を期待できます。重要な業務連絡や、二段階認証のワンタイムパスワード送信など、確実性が求められる場面ではSMSが最も信頼できるチャネルと言えます。

    SMS送信サービス機能をAPIで連携する際のサービス比較

    法人がシステムから自動でSMSを送信する場合、SMS送信サービス機能をAPIで連携するアプローチが一般的です。このような通信機能をシステムに組み込む際には、前述のCPaaSがよく利用されます。

    代表的なCPaaSとして、KDDIウェブコミュニケーションズが提供する「Vonage」や、「Twilio®」「Infobip」などが挙げられます。

    また、総務省の令和6年版 情報通信白書からも、企業におけるデジタルデータの活用や通信インフラの重要性が高まっていることが確認できます。信頼性の高い通信チャネルを選定することは、企業のデジタルトランスフォーメーションを推進するうえでも不可欠な要素です。

    RCS・プラスメッセージ・SMS、自社に合ったサービス移行の検討ポイント

    RCS・プラスメッセージ・SMS、自社に合ったサービス移行の検討ポイント

    企業が顧客への通知やマーケティング配信の基盤を見直す際、RCS、プラスメッセージ、SMSのどれを選択するかは重要な課題です。自社の目的に適したサービスへ移行するためには、現状の課題を整理し、各サービスの特徴や運用コストを総合的に評価することが求められます。

    現行の通知・配信基盤をどう見直すべきか

    まずは、現在利用している通知・配信基盤の課題を洗い出すことが重要です。たとえば、テキストのみの通知で十分な業務と、画像やボタンを用いたリッチな表現が必要な業務を分類できます。すべての配信を一つのサービスに統合するのではなく、目的に応じて最適な通信手段を使い分けることが効果的です。

    SMSは到達率が非常に高く、本人認証や重要なお知らせの通知に適しています。一方で、RCSやプラスメッセージは、顧客とのエンゲージメントを高めるマーケティング施策に活用できます。現行のシステムが顧客のニーズを満たしているか、またはコストに見合った成果を出せているかを確認できます。

    サービス選択時に確認すべき対応環境と運用コスト

    新しいサービスを選択する際は、顧客の対応環境と企業の運用コストを慎重に比較検討することが不可欠です。RCSやプラスメッセージは魅力的な機能を備えていますが、すべての端末や通信キャリアで利用できるわけではありません。そのため、送信先が対応していない場合のフォールバック(代替送信)手段としてSMSを確保しておくことが重要です。

    なお、運用コストを評価する際は、初期費用や月額基本料だけでなく、メッセージの送信単価やシステム連携にかかる開発工数も含めて算出することが重要です。

    また、総務省が公表している情報通信統計データベースなどを参考に、国内のモバイル端末の普及状況やキャリアのシェアを把握しておくことで、自社のターゲット層に最も適した配信手段を選択できます。

    よくある質問(FAQ)

    RCSとプラスメッセージの最大の違いは何ですか?

    RCSは国際的な標準規格であるのに対し、プラスメッセージは日本の大手通信キャリア3社がRCSの規格をベースに共同開発した日本独自のサービスである点が最大の違いです。

    iPhoneでプラスメッセージは利用できますか?

    はい、利用可能です。専用のアプリをインストールすることで、iPhoneでもプラスメッセージの機能を使うことができます。

    SMSからRCSやプラスメッセージに移行するメリットは何ですか?

    従来のSMSでは文字数制限がありテキストのみの送信でしたが、RCSやプラスメッセージでは長文の送信や、画像、動画などのリッチなコンテンツを送信できる点が大きなメリットです。

    法人利用において到達率が最も高いのはどれですか?

    端末の標準機能として電話番号のみで確実にメッセージを届けられるため、現時点ではSMSが最も到達率が高く、本人認証や重要なお知らせに適しています。

    自社に最適なメッセージ配信サービスを選ぶポイントは何ですか?

    顧客へのリッチな表現を用いたマーケティングが目的ならプラスメッセージ、確実な通知や認証が目的ならSMSといったように、用途とターゲット層の利用環境に合わせて選ぶことが重要です。

    まとめ

    RCSは世界標準の次世代メッセージ規格であり、プラスメッセージはそれを基にした日本独自のサービスです。画像や動画を用いた視覚的なマーケティングにはプラスメッセージが適していますが、すべての端末へ確実に通知や認証を行いたい場合は、到達率に優れたSMSが選ばれます。自社の目的に合わせて最適な手段を選択することが重要です。複数のメッセージングチャネルを効率的に統合・運用したい場合は、「Vonage」の活用が効果的です。詳細については、Vonageサービスパンフレットからご確認いただけます。

    ※iPhoneは、Apple Inc.の商標または登録商標です。iPhoneの商標はアイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。TM and © Apple Inc. All rights reserved.
    ※Twilio®︎ は、Twilio Inc. および/またはその関連会社の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標である可能性があります。
    ※本記事に記載されている製品名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。

    執筆・監修者

    KDDIウェブコミュニケーションズ
    KDDIウェブコミュニケーションズ
    2013年に、日本ではまだ黎明期であったCPaaSの取り扱いを開始。CPaaSやCCaaSなどコミュニケーションのDXの専門家として、「コミュニケーションの多様性」を活用するための記事をお届けします。


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