SMSを無料で送信する方法はある?法人が知っておくべき注意点と正しいサービスの選び方
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KDDIウェブコミュニケーションズ
「SMSを無料で送信したい」とお考えの法人担当者様へ、料金の仕組みや無料ツールのリスク、正しい選び方を解説します。結論として、SMS受信は無料ですが、法人からの確実な送信には国内キャリア網を利用する有料サービスが不可欠です。無料ツールは到達率の低下や情報漏えいの懸念があるため推奨できません。
この記事でわかること
- SMS送受信における料金の原則
- 無料送信ツールの仕組みと法人利用のリスク
- 法人向けSMSサービスの料金体系と隠れたコスト
- 業務シーン別のコスト試算と無料トライアル活用法
- 到達率やセキュリティを重視したサービスの選び方
SMSを無料で送信できる?料金の仕組みから確認しよう

SMSを無料で送信できるか、料金の仕組みから確認していきましょう。ビジネスや個人間のやり取りで広く利用されているSMS(ショートメッセージサービス)ですが、コストを抑えるために無料で送信したいと考える方は少なくありません。しかし、SMSの通信インフラは各携帯電話会社が提供しており、利用には一定のルールと料金体系が定められています。ここでは、SMSにかかる料金の基本原則と、インターネット上で見かける無料ツールの実態についてわかりやすく解説します。
SMSの受信は無料、送信は有料が原則
SMSの受信は無料ですが、送信は有料が原則となっています。これは、日本国内の主要な通信事業者(株式会社NTTドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンク株式会社、楽天モバイル株式会社など)で共通している仕組みです。メッセージを受信する側には通信料が発生しませんが、送信する側は送信する文字数に応じて料金を負担する必要があります。
個人がスマートフォンやPCからSMSを送信する場合、料金は送信する文字数によって段階的に設定されています。なお、以下は個人がキャリアのSMS機能から直接送信する場合の目安料金であり、法人向けSMS送信サービスの料金体系とは異なります。詳しくは「法人SMS活用でかかるコストの全体像」をご確認ください。全角文字(日本語など)と半角英数字のみの場合で、1通あたりに送信できる文字数と料金の目安は以下のようになっています。
| 送信料金の目安(税抜) | 全角文字の場合 | 半角英数字のみの場合 |
|---|---|---|
| 3円 | 1〜70文字 | 1〜160文字 |
| 6円 | 71〜134文字 | 161〜306文字 |
| 9円 | 135〜201文字 | 307〜459文字 |
このように、文字数が増えるほど送信にかかるコストも増加します。また、一部の個人向け料金プランや特定のアプリ間通信では無料で送信できるケースもありますが、基本的には1通ごとに課金される完全従量課金型の料金体系となっています。
「無料SMS送信サービス」が存在する仕組みと注意点
インターネット上を検索すると、「無料でSMSを送信できます」と謳うWebサイトやアプリなどの無料ツールが存在します。送信は有料が原則であるにもかかわらず、これらの「無料SMS送信サービス」が存在する仕組みと注意点を理解しておくことが重要です。
無料で提供できる主な理由として、海外の通信回線を経由して送信していることや、運営元が広告収入を得て通信費を補填していることが挙げられます。また、一定の送信通数や期間のみを無料とするお試し目的で提供されているケースも少なくありません。
しかし、これらの無料ツールを利用する際には大きな注意点があります。海外の回線を経由して送信されるSMSは、国内の通信事業者が提供する迷惑メールフィルターによってブロックされる可能性が高いのが理由です。総務省が推進する迷惑メール対策の一環として、各通信事業者は不審な海外からのSMSや、送信元が偽装されたメッセージの受信を拒否する機能を強化しています。そのため、無料ツールから送信したメッセージは相手の端末に届かないことが多く、確実な情報伝達手段としては期待できません。
法人利用で無料ツールを使うリスク
法人利用で無料ツールを使うリスクについても十分に検討する必要があります。企業が顧客への連絡や業務連絡のために、コスト削減を目的として無料のSMS送信ツールを導入することは、結果として企業の信用問題に発展する危険性をはらんでいます。
まず懸念されるのがセキュリティのリスクです。SMSを送信するためには、顧客の重要な個人情報である電話番号を無料ツールに入力する必要があります。運営元が不明確なツールや、セキュリティ対策が不十分なサービスを利用した場合、入力した電話番号から情報漏えいが発生する恐れがあります。顧客の個人情報を適切に管理できないことは、企業にとって致命的なダメージとなります。
また、送信元の表示が不規則な海外の電話番号になることが多く、メッセージを受け取った顧客から不審に思われる可能性が高いことも問題です。近年はSMSを悪用したフィッシング詐欺が増加しているため、顧客は身に覚えのない不審な番号からのメッセージを警戒します。結果として、重要な案内を開封してもらえないだけでなく、企業に対する不信感を抱かせる原因となります。
さらに、前述のとおり到達率が著しく低いため、予約のリマインドや重要な手続きの案内といった業務に支障をきたします。法人がビジネスでSMSを活用する場合は、有料の法人向けSMS送信サービスを導入することで、国内の通信事業者と直接接続し、高い到達率と強固なセキュリティ環境を利用できます。そのため、無料ツールではなく、信頼できるサービスを選定することが不可欠です。
法人におけるSMS活用でかかるコストの全体像

法人SMS活用でかかるコストの全体像を把握することは、自社の予算に合った適切なサービスを選定するための第一歩です。SMS(ショートメッセージサービス)をビジネスで導入する際、多くの企業は1通あたりの送信単価に注目しがちです。しかし、実際の運用では送信単価以外にもさまざまな費用が発生します。ここでは、表面的な料金だけでなく、運用全体で必要となるコストの内訳や、見落としがちな費用対効果の観点から詳しく解説します。
送信単価以外に発生するコストとは
送信単価以外に発生するコストとは、SMS送信サービスを導入して運用するうえで必要となる基本料金や付加機能の利用料のことです。無料のSMS送信サービスを探している場合でも、法人として安全かつ確実にメッセージを届けるためには、商用のSMS送信サービスを利用することが一般的です。その際、以下のようなコストが発生する可能性があります。
| コストの種類 | 詳細と発生のタイミング |
|---|---|
| 初期費用 | アカウントの発行やシステムの初期設定にかかる費用です。サービスによって無料の場合と、数万円程度かかる場合があります。 |
| 月額基本料金 | システムを利用するために毎月固定で発生する費用です。サポート体制や利用できる機能の範囲によって金額が変動します。 |
| オプション料金 | 長文のSMS送信、短縮URL(ユニフォームリソースロケータ)の発行、クリック測定機能など、基本機能以外の便利な機能を追加する際に発生する費用です。 |
| システム連携費用 | 自社の顧客管理システムなどからSMSを自動送信するためのAPI(アプリケーションプログラミングインターフェース)連携にかかる開発や保守の費用です。 |
これらのコストを総合的に評価し、自社の送信規模や目的に合致した料金体系のサービスを選択することが重要です。たとえば、送信数が少ない場合は月額基本料金が無料で送信単価のみのサービスが適していますが、大量に送信する場合は月額固定料金を支払って送信単価を抑えたほうが、全体のコストを削減できます。
到達率が低いサービスは結果的に割高になる
到達率が低いサービスは結果的に割高になる点に注意が必要です。SMSの到達率とは、送信したメッセージが顧客の端末に正常に届いた割合を示します。送信単価が非常に安いサービスの中には、海外の通信回線を経由してメッセージを送る国際網を利用しているものがあります。
国際網を利用したSMSは、国内の携帯キャリアが提供するスパムフィルターによって迷惑メールと判定されやすく、ブロックされて顧客に届かないケースが少なくありません。メッセージが届かなければ、重要な連絡が伝わらず、再送のための追加コストや、電話での確認作業といった人件費が発生します。また、総務省の迷惑メール対策などからわかるように、通信事業者側も不正なメッセージのブロックを強化しています。そのため、単価が少し高くても、国内の携帯キャリアと直接接続している国内網のサービスを利用したほうが、到達率が高く、最終的な費用対効果は良くなります。
セキュリティ・管理体制にかかるコストも考慮する
セキュリティ・管理体制にかかるコストも考慮することが、法人利用においては不可欠です。顧客の電話番号という重要な個人情報を取り扱うため、情報漏えいや不正アクセスのリスクを防ぐための対策が求められます。
セキュリティ対策が不十分なサービスを利用して万が一インシデントが発生した場合、企業の信用失墜や損害賠償など、計り知れない損失を被ることになります。そのため、通信の暗号化やアクセスログの取得、IP(インターネットプロトコル)アドレスによるアクセス制限など、高度なセキュリティ機能を備えたサービスを選ぶ必要があります。これらの機能は標準搭載されていることもあれば、上位プランやオプションとして追加費用がかかることもあります。
また、運用管理体制の面でもコストが発生します。複数人でシステムを管理するための権限設定機能や、送信エラーの原因を特定するための詳細なレポート機能などを活用することで、業務効率化を実現できます。トラブル発生時に迅速な対応が受けられる専任のサポート窓口を利用できるかどうかも重要です。初期費用や月額料金が安価であっても、サポートが不十分で問題解決に時間がかかれば、結果として業務に支障をきたし見えないコストが増大します。表面的な金額だけでなく、安全かつ円滑に運用するためのセキュリティと管理体制にかかる費用も、全体像に含めて検討してください。
SMS送信サービスの料金体系3パターン

法人向けのSMS送信サービスを導入する際、コスト管理の観点から料金体系を正しく理解することが重要です。SMS送信サービスの料金体系3パターンには、主に「完全従量課金型」「月額固定+超過従量型」「API従量課金型(CPaaS型)」が存在します。それぞれのサービスごとに費用が発生する仕組みが異なるため、自社の利用規模や送信頻度に合わせて最適なものを選ぶことで、無駄なコストを削減できます。
| 料金体系パターン | 月額基本 料金 |
送信単価 | 特徴と向いている用途 |
|---|---|---|---|
| 完全従量課金型 | 無料(発生しない) | やや高め | 送信数が少ない、または月によって送信数にばらつきがある場合に向いています。 |
| 月額固定+超過従量型 | 固定費用が発生 | 安価(無料枠超過後) | 毎月安定して大量のSMSを送信する場合に向いています。 |
| API従量課金型(CPaaS型) | サービスによる | 比較的安価 | 自社システムと連携して自動送信を行いたい場合に向いています。 |
完全従量課金型
完全従量課金型は、初期費用や月額基本料金が無料で、実際にSMSを送信した通数分だけ費用が発生する料金体系です。送信が1通もなかった月は料金が一切かからないため、導入のハードルが低く、手軽に始められるのが大きなメリットとなっています。
たとえば、キャンペーンの告知や緊急時の連絡など、特定の時期にだけSMSを送信したい企業に適しています。また、初めてSMS送信サービスを導入し、まずは少量のテスト配信から効果を検証したい場合にも活用できます。
ただし、1通あたりの送信単価は、他の料金体系と比較してやや高く設定されている傾向があります。そのため、毎月数万通といった大規模な送信を行うようになると、結果的に全体のコストが割高になる可能性があります。利用規模が拡大した際には、料金プランの見直しを検討することでコストを最適化できます。
月額固定+超過従量型
月額固定+超過従量型は、毎月一定の基本料金を支払うことで、あらかじめ決められた通数までのSMSを送信できる料金体系です。基本料金に含まれる無料送信枠を超えた分については、1通ごとに超過従量課金が発生する仕組みとなっています。
この料金体系は、1通あたりの送信単価が完全従量課金型と比較して安く設定されていることが多く、毎月コンスタントに大量のSMSを送信する企業に適しています。たとえば、顧客への予約リマインドや定期的な支払い案内など、日常的な業務プロセスにSMSが組み込まれている場合、月額固定+超過従量型を選ぶことで通信費全体を抑えることができます。
注意点として、送信数が無料枠に満たなかった月でも月額基本料金は全額発生するため、送信数が極端に少ない月があると1通あたりの実質単価が高くなってしまいます。過去の送信実績から毎月の平均送信数を正確に把握し、自社の利用状況に合ったプランを選択することで、コストパフォーマンスを高められます。
API従量課金型(CPaaS型)
API従量課金型(CPaaS型)は、自社の既存システムや外部サービスとAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)連携を行い、システム経由でSMSを送信する際の料金体系です。CPaaS(読み方:シーパース)は「Communications Platform as a Service」の略称で、コミュニケーションに関するさまざまな機能を提供するクラウドサービスです。音声通話はもちろんSMSやビデオ会議、チャットボット、音声認識、IVR(音声応答システム)など、連携させられる機能は多岐にわたります。
CPaaSは通信機能をAPIで連携するものであり、サービス自体が柔軟なカスタマイズ性を持っています。たとえば、VonageやTwilio®︎などのCPaaSを利用することで、自社の顧客管理システムから特定の条件を満たした顧客へ自動でSMSを送信できます。送信にかかる費用は、APIリクエストに応じた従量課金となることが一般的です。
また、業務改善プラットフォームとの連携も効果的です。kintone® とCPaaSを連携させることで、アプリ上の顧客データから直接SMSを一斉送信したり、個別のメッセージを管理したりできます。システム連携の初期開発リソースは必要になりますが、業務の自動化によって人件費や作業時間を大幅に削減できるため、長期的な視点で見ると高い費用対効果を期待できます。
業務シーン別・SMS送信のコスト試算

業務シーン別・SMS送信のコスト試算を行うことは、自社に最適なサービスを選ぶうえで非常に重要です。SMS送信にかかる費用は、利用目的や送信ボリューム、連携するシステムによって大きく変動するからです。ここでは、代表的な3つの業務シーンを取り上げ、それぞれの具体的なコスト試算をわかりやすく解説します。
予約・来店・点検のリマインド送信
予約・来店・点検のリマインド送信におけるコスト試算について解説します。美容室や飲食店、自動車整備工場などの店舗ビジネスでは、顧客の無断キャンセルを防ぐためにSMSを活用するケースが増えています。
たとえば、月に500件の予約があり、すべての顧客に対して前日にリマインドのSMSを送信する場合を想定します。1通あたりの送信単価を15円と仮定すると、月間の送信コストは以下のようになります。リマインド送信は比較的少量の送信となることが多く、初期費用や月額基本料が無料の完全従量課金型のサービスを選ぶことで、無駄なコストを抑えることができます。
| 項目 | 想定数値・単価 | 月間コスト(概算) |
|---|---|---|
| 月間送信数 | 500通 | - |
| 送信単価 | 15円/通 | - |
| 月額基本料 | 0円 | 0円 |
| 合計 | - | 7,500円 |
このように、月額数千円程度の負担で確実なリマインドが実現できます。電話での確認作業にかかる人件費を削減できるだけでなく、キャンセル率の低下による売上保全の効果も期待できます。
督促・支払い案内・緊急連絡の一斉通知
督促・支払い案内・緊急連絡の一斉通知におけるコスト試算を見ていきましょう。金融機関や不動産管理会社、または自治体などでは、重要なお知らせを短時間で確実に届けるためにSMSの一斉送信が利用されています。
たとえば、月に10,000件の支払い案内や緊急連絡を送信するケースを想定します。送信ボリュームが多いため、月額固定料金を支払うことで1通あたりの単価が下がるプランを選択するのが一般的です。以下の表は、月額基本料が5,000円、送信単価が10円のサービスを利用した場合の試算です。
| 項目 | 想定数値・単価 | 月間コスト(概算) |
|---|---|---|
| 月間送信数 | 10,000通 | - |
| 送信単価 | 10円/通 | - |
| 月額基本料 | 5,000円 | 5,000円 |
| 合計 | - | 105,000円 |
大量送信を行う場合は、単価のわずかな違いが全体のコストに大きく影響するため、複数のサービスから慎重に比較検討することが大切です。また、総務省の通信利用動向調査からもわかるように、企業における情報通信ネットワークの活用は進んでおり、緊急時の確実な連絡手段としてSMSの重要性は高まっています。
システム連携が必要な自動送信
システム連携が必要な自動送信におけるコスト試算について説明します。顧客管理システムや業務システムと連携し、特定の条件を満たした際に自動でSMSを送信する仕組みを構築する場合、通信費用に加えてシステム連携にかかるコストを考慮する必要があります。
システム連携を行う場合の月間コストは、以下のようになります。ここでは月間3,000通の送信を想定し、API利用料や連携オプションの費用を含めています。
| 項目 | 想定数値・単価 | 月間コスト(概算) |
|---|---|---|
| 月間送信数 | 3,000通 | - |
| 送信単価 | 12円/通 | - |
| システム連携基本料 | 10,000円 | 10,000円 |
| 合計 | - | 46,000円 |
初期の構築費用や連携オプションの月額費用が発生するものの、手作業による送信漏れを防ぐことができます。さらに、担当者の業務負担を大幅に軽減できるため、長期的な視点で見ると高い費用対効果を得ることができます。システム連携を検討する際は、自社の業務フローに必要な機能が備わっているかをしっかりと確認することが重要です。
無料トライアルで確認すべき項目と活用のコツ

無料トライアルで確認すべき項目と活用のコツについて解説します。法人向けのSMS送信サービスを本格的に導入する前には、多くのサービスが提供している無料トライアルを活用して、自社の要件に合致するかどうかを評価することが重要です。事前に目的を明確にし、計画的に検証を進めることで、導入後のミスマッチを防ぐことができます。
トライアル前に整理しておくべき検証ポイント
トライアル前に整理しておくべき検証ポイントを明確にしておくことで、無料期間を有効に活用できます。ただ漠然と試すのではなく、事前に評価基準を設けることが成功の鍵となります。具体的にどのような項目を確認すべきか、以下の表に整理しました。
| 検証 ポイント |
具体的な確認内容 | 確認すべき理由 |
|---|---|---|
| 到達率と配信スピード | 国内の主要キャリアに対して遅延なくSMSが届くか | 顧客に重要な通知が届かない場合、業務に支障をきたすため |
| 管理画面の操作性 | 直感的に操作でき、マニュアルなしでも配信設定ができるか | 担当者の業務負担を軽減し、誤送信などの人為的ミスを防ぐため |
| 既存システムとの連携 | APIを利用して自社の顧客管理システムなどと連携できるか | 手作業によるデータ入力の手間を省き、自動配信を実現するため |
| セキュリティ対策 | 顧客ごとに一意の識別子を付与して安全に履歴を管理できるか | 個人情報を取り扱うため、情報漏洩のリスクを最小限に抑えるため |
表に挙げた項目のほかにも、自社の業務環境に合わせたシステム連携の確認が必要です。
期間・通数の目安と失敗しない使い方
期間・通数の目安と失敗しない使い方を把握しておくことは、限られたリソースで最大限の検証効果を得るために不可欠です。一般的な無料トライアルでは、利用期間が1週間から1ヶ月程度、送信可能な通数が数十通から100通程度に設定されています。この制限の中で効果的にテストを行うための具体的なアプローチを紹介します。
本番を想定したテストシナリオの作成
本番を想定したテストシナリオを作成することで、実際の業務フローに沿った検証ができます。たとえば、予約のリマインドや緊急時の連絡など、具体的な用途を想定して送信テストを実施できます。総務省の通信利用動向調査からわかるように、企業のクラウドサービス導入は年々増加傾向にあります。SMS送信サービスもクラウド型が主流となっているため、自社のセキュリティポリシーに準拠しているかの確認も欠かせません。事前にシナリオを用意しておくことで、限られた無料通数を無駄にすることなく、必要な機能の網羅的なチェックができます。
社内関係者からのフィードバック収集
社内関係者からフィードバックを収集することも、失敗しない使い方の一つです。実際にサービスを操作する担当者から意見を集めることで、操作画面がわかりやすいか、直感的に操作できるかなどを確認できます。システム部門だけでなく、実際に顧客とコミュニケーションをとる現場の担当者からも意見を聞くことで、導入後の運用がスムーズになるかを見極めることができます。
法人向けSMS送信サービスの選び方

法人向けSMS送信サービスの選び方において、料金の安さだけで判断するのは危険です。ビジネスでSMSを活用する場合、メッセージが確実にお客様へ届くことや、自社のシステムとスムーズに連携できることが求められます。ここでは、導入前に必ず確認しておくべき4つの選定基準について詳しく解説します。
国内キャリアへの到達品質を確認する
国内キャリアへの到達品質を確認することは、SMS送信サービスを選定するうえで最も重要なポイントです。SMSの配信ルートには、大きく分けて「国内直収接続」と「国際網接続」の2種類が存在しています。
国内直収接続は、国内の通信キャリアと直接ネットワークを接続してメッセージを送信する方式です。一方で国際網接続は、海外の通信回線を経由して国内の端末へ送信する方式となっています。近年、フィッシング詐欺などの増加に伴い、各通信キャリアは海外経由の不審なSMSをブロックするフィルターを強化しています。総務省が公表している迷惑メール対策に関する情報からわかるように、スパムメールに対する規制は年々厳しくなっています。そのため、国際網接続を利用すると、正当な業務連絡であっても迷惑メールとして判定され、お客様に届かないリスクが高まります。
確実な情報伝達を目的とする場合は、到達率が非常に高い国内直収接続を採用しているサービスを選ぶのが基本です。以下の表から、2つの接続方式の違いを確認できます。
| 接続方式 | 特徴 | 到達率の目安 | コストの傾向 |
|---|---|---|---|
| 国内直収接続 | 国内の携帯キャリアと直接接続する方式 | 非常に高い | やや高い |
| 国際網 接続 |
海外の通信回線を経由して国内へ送信する方式 | フィルタリングされやすく低い | 安価 |
API連携・システム統合のしやすさを確認する
API連携・システム統合のしやすさを確認することも、業務効率化の観点から欠かせません。既存のCRM(顧客関係管理)やSFA(営業支援システム)から直接SMSを送信できれば、手作業による入力ミスを防ぐだけでなく、担当者の業務負担を大幅に軽減できます。
SMS以外のチャネル拡張性を確認する
SMS以外のチャネル拡張性を確認することも、中長期的な視点では重要な要素です。お客様への連絡手段はSMSだけに留まりません。用途やお客様の属性に合わせて、Eメールや電話連携、メッセージングアプリなどを使い分けることが求められます。
特定のチャネルに特化した単一のシステムを導入してしまうと、将来的に新しい連絡手段を追加したくなった際に、別のシステムを新しく導入して連携させる手間が発生します。前述したCPaaSのようなクラウドサービスを導入していれば、将来的に音声通話やビデオ会議などの機能を追加したい場合でも、同じプラットフォームからスムーズに拡張できます。お客様とのコミュニケーションを一元管理できるため、顧客満足度の向上にも貢献できます。
セキュリティと運用管理体制を確認する
セキュリティと運用管理体制を確認することは、法人としてお客様の個人情報を扱ううえで必須の項目です。SMS送信サービスを利用する際は、お客様の電話番号という重要な個人情報をシステムへアップロードするため、万全な情報漏えい対策が求められます。
具体的には、通信の暗号化やIPアドレスによるアクセス制限、操作ログの取得機能などが備わっているかを確認してください。また、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格である「ISO/IEC 27001」や、プライバシーマークを取得している事業者からサービスを選ぶと安心です。トラブルが発生した際に、迅速なサポートを受けられるかどうかも事前に担当者からヒアリングしておくことで、安全にシステムを運用できます。
よくある質問(FAQ)
法人でも無料のSMS送信サービスを使えますか?
セキュリティリスクや到達率の低さから、法人での利用は推奨されません。
SMS送信のコストを抑えるにはどうすればよいですか?
単価だけでなく、到達率の高いサービスを選ぶことで無駄な再送信コストを削減できます。
従量課金と月額固定はどちらを選ぶべきですか?
毎月の送信通数が変動する場合は従量課金、一定以上の大量送信がある場合は月額固定が適しています。
無料トライアルでは何を確認すべきですか?
実際の操作性や、国内キャリアへの到達品質、システム連携のしやすさを確認します。
API連携とはどのような機能ですか?
自社の顧客管理システムなどと連携し、自動でSMSを送信できる仕組みです。
まとめ
法人がSMSを送信する際、無料サービスはセキュリティや到達率の面でリスクが伴うため、信頼できる有料サービスの導入が不可欠です。送信単価だけでなく、到達品質やシステム連携のしやすさを総合的に判断し、自社に最適なサービスを選定することが重要です。高い到達率と柔軟なAPI連携を実現する「Vonage」の機能や料金体系については、Vonageサービスパンフレットをぜひご参照ください。
※「kintone」「キントーン」の名称およびロゴはサイボウズ株式会社の登録商標または商標です。
※Twilio®︎ は、Twilio Inc. および/またはその関連会社の登録商標です。その他の名称は、それぞれの所有者の商標である可能性があります。
※本記事に記載されている製品名・サービス名は、各社の商標または登録商標です。
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- SMS