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二要素認証と二段階認証の違いは?それぞれの特徴を解説

公開日:2025.07.30

更新日:2025.07.30

KDDIウェブコミュニケーションズ

二要素認証と二段階認証の違いは?それぞれの特徴を解説

二要素認証と二段階認証、どちらもアカウントを守るためのセキュリティ手段ですが、認証に使う要素や仕組みに違いがあります。

二要素認証は、知識・所持・生体認証など異なる2つの要素を組み合わせて確認する方式です。一方、二段階認証は同じ要素に基づいた認証を段階的に行う場合もあります。

本記事では、それぞれの特徴と違いを理解し、自社サービスに最適な認証方式を選ぶためのポイントを解説します。

二要素認証と二段階認証の違い

二要素認証と二段階認証の違いは?それぞれの特徴を解説

二要素認証と二段階認証は、いずれも2回の認証ステップを踏む点が共通していますが、使用する要素の数に違いがあります

二要素認証では、「知識」「所有物」「生体情報」という3つのカテゴリから、異なる2つの要素を組み合わせて認証を行います。

要素

内容

具体例

知識要素

本人だけが知っている情報を用いた認証

  • パスワード
  • PINコード
  • 秘密の質問
  • パターン認証

所有要素

本人だけが持っている物を用いた認証

  • スマートフォン
  • ICカード
  • トークン

生体要素

本人の身体の特徴を用いた認証

  • 指紋
  • 虹彩
  • 静脈

たとえば、パスワード(知識要素)とスマートフォンのSMS認証(所有要素)の併用がこれにあたります。

一方で二段階認証は、パスワード(知識認証)と秘密の質問(知識認証)の組み合わせのように、同じカテゴリの要素の組み合わせでもOKです。ここで重視されるのは「2つの認証段階を踏むこと」であり、必ずしも異なる認証要素を使用する必要はありません。

このように、二要素認証は二段階認証の一種と言えますが、すべての二段階認証が二要素認証に該当するわけではありません。

二要素認証は段階を踏んで2つの異なる要素を組み合わせるため、二段階認証の中でも、よりセキュリティ性の高い手法といえるでしょう。

二要素認証についてより詳しく知りたい方は、「二要素認証(2FA)とは?必要性や具体的な認証方法を解説」の記事をご参照ください。

二要素認証と二段階認証はどちらを選ぶべき?

二要素認証と二段階認証の違いは?それぞれの特徴を解説

高度なセキュリティとユーザビリティの両立を図るなら、二要素認証の導入が望ましいと言えます。

単一要素によって認証を行う二段階認証は、構造的に脆弱性が残る可能性があります。しかし二要素認証では異なる認証要素を組み合わせるため、二段階認証に比べて、なりすましや乗っ取りなどのリスク低減を期待できるでしょう。特にEコマースや金融など、多くの個人情報や決済を扱う業界では、複数要素を活用した堅牢な認証環境の構築が求められます。

ただし、複数の認証要素を組み合わせる場合、導入・運用コストが増える傾向にあります。コストやシステム面で制約がある場合は、セキュリティ強化の第一歩として、単一要素による二段階認証を導入するという選択肢もあります。

Vonage Verifyなら、SMSや音声通話を通じてスムーズに二要素認証を実現でき、セキュリティと利便性の両立が可能です。さらに、専門チームによる丁寧なサポートを受けられるため、初期導入のハードルを下げながら、高度な認証方式を導入したい企業にも適しています。

ご興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせください。

まとめ

二要素認証と二段階認証は、いずれも不正アクセスやなりすましの防止に有効な手段です。

二段階認証は2つのステップを踏むことでセキュリティされますが、異なる認証要素を組み合わせる二要素認証の方が、より高いセキュリティ強度を実現できます。特に個人情報や決済情報を扱うサービスでは、攻撃者が突破しにくい多層防御を構築できるため、二要素認証が推奨されています。

 二要素認証の導入におすすめなのが、KDDIウェブコミュニケーションズが提供する二要素認証API「Vonage Verify」です。SMS・音声コード・メールなどのオムニチャネルの活用により、高いパスコード到達率を実現し、ユーザーの離脱を最小限に抑えます。

 また、認証が失敗した場合は送信料のみが発生する仕組みのため、不要なコストを削減できるのも大きな魅力です。企業の負担を抑えながらセキュリティ強化を実現できる、理想的なソリューションと言えるでしょう。

執筆者情報

KDDIウェブコミュニケーションズ
KDDIウェブコミュニケーションズ
2013年に、日本ではまだ黎明期であったCPaaSの取り扱いを開始。CPaaSやCCaaSなどコミュニケーションのDXの専門家として、「コミュニケーションの多様性」を活用するための記事をお届けします。


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